2025.4.6(日)

 

スピリチュアリズム思想体系【Ⅰ】

       「再生観」…後半

 

(3)再生の詳しいメカニズム

   (再生現象の真実と再生の本体)

(4)再生の目的

 

今回は、前回に続いて再生観について学習しました。世の中には、生まれ変わりという言葉はたくさんありますが、その内容はというとすべて間違っています。この再生の事実を知ることが出来るのは、まだ限られた人間だけです。再生(生まれ変わり)というシステムの中に、人間の霊的成長を願う神の深い愛と、無限の叡智から成る完璧な配慮が行き渡っています。今回の学習を通して、なぜ再生があるのか?再生の目的とは一体どのようなものなのか?そして、神は、どのような思いを込めて再生という仕組みをつくられたのか、ということについてポイントを押さえながら学習を進めていきました。

 

 

 

(3)再生の詳しいメカニズム(再生現象の真実と再生の本体)

 

 

再生観の中で、一番重要なポイントとなるものは類魂(グループソウル)です。

地上に再生する際、類魂(グループソウル)の一部分をファセット(相)として持って生まれてきます。それが再生者の霊的意識となります。

ただ、実際に地上で生活しているときは、肉体を持っているため霊的意識のすべてを発現することも、意識することも出来ません。多くは潜在意識として残っていて無自覚の状態です。

地上人は、脳という物質器官を通して出てきた霊的意識の一部と、脳から派生する肉体本能、この2つを1つの心として感じています。これが顕在意識(自意識)ということになります。

 

地上の人間の意識

   魂(霊的意識)※個のインディビジュアリティー = 〈潜在意識〉(無自覚)

   脳を介して表れた霊的意識の一部 ✙ 脳から派生する肉体本能的意識 = 〈顕在意識〉(自意識)➡ 一般に言う心

 

地上生活での体験が、霊的意識(潜在意識)にすべてしまい込まれていきます。

そして、死を迎えると、脳を介して現れていた部分の顕在意識は無くなり、霊的意識(潜在意識)のみの状態になります。

その後、霊界の類魂(グループソウル)に溶け込み、霊的家族での意識の共有・一体化が起こります。つまり、コップの水をバケツの中に混ぜるような状態になります。そして、別の時に類魂の全く別の部分を持って生まれてくることになります。再生時は、肉体は勿論のこと意識自体も全く違うものになります。この再生を貫く要素は、神に与えられた個々の分霊なのです。

 

●再生の本体――再生を貫く要素(分霊)  

 ・同一人物の再生はない

 ・一般に言う心(顕在意識)の再生はない

 ・同一の魂(霊の心・霊的意識)の再生はない

        ⇩

 3つを基準とすると再生(生まれ変わり)は成立しない

        ⇩

“分霊”が現世と来世をつなぐ唯一真実の再生の本体

再生現象を貫く不変的要素とは、人間の最奥の分霊、

分霊を基準としたとき、再生が成立

 

 

 

(4)再生の目的

 

① 霊的家族全体(類魂全体)の霊的成長

② 個としての前世のカルマの清算(償い・消滅)

③ 人類救済の使命

 

※再生がなければ、死後、霊界に入った霊は、永遠に進化しない、永遠に救われないことになる。

 

   

シルバーバーチの言葉

「私は再生が事実であることをいささかの躊躇もなく断言します。 ただ私は、すべての人が再生するとは言っておりません。私が言っているのは、人間の個性というのはそれ自体が独立した存在ではなくて、大きなダイヤモンドの無数の側面の一つにすぎないこと。その側面が地上へ誕生して体験を積み、それによって得られる霊的成長をダイヤモンドに持ち帰って、一段と光沢と輝きを増すことになるということです。

 それは、支払うべき霊的借金とでもいうべき宿業(カルマ)をもった人が因果律の働きで戻って来る場合もありますし、進化した高級霊が特定のグループ、時には特定の国家のために貢献する使命をもって降誕する場合もあります。その霊のもつ資質と才能とがその地域の人たちに必要だからです。」

                                 (シルバーバーチの霊訓⑩ P115.2行目~後ろ6行目)

 

 

 

 

 〈後半の学習〉

スピリチュアリズム普及会ホームページより

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ] 8.地上人生の目的と霊的成長のための歩み

を輪読しました。

 

(1)地上人生の目的

 

1)人間の人生を貫く、霊的成長という大原則

▮地上人生・再生人生・再生人生を貫く大原則とは?

▮地上人生の目的

 

2)地上人生は、霊界での生活のための準備期間

▮霊界行きの準備をする地上人生

▮有意義な地上人生と無駄な地上人生

 

(2)地上人生における霊的成長のための訓練

 

1)地上ならではの霊的成長のための訓練

2)地上における2つの訓練内容

▮霊的成長のための2つの実践項目

▮地上人生の訓練〈1〉――「霊優位の闘い」

▮地上人生の訓練〈2〉――「利他愛の実践」

 

(3)スピリチュアリズム人生とは、霊的真理を実践する信仰的歩み

▮霊的真理は、実践のための指針

▮本当のスピリチュアリズムとは?

▮スピリチュアリスト人生とは、2つの実践の歩みのこと

                                                      



✿参加者の感想

 

●今回は再生観と地上人生の目的について学習しました。

再生の目的を知り、霊的観点に立って現在の自分を見たとき、今回の地上人生は自分だけのものではなく、霊界にいる家族の霊的成長のため、また、人類救済の道具として働くためでもあるので、残された時間とエネルギーを無駄にせず、正しいことに力を注いでいきたいと思いました。

再生を貫く要素が分霊であることを学び、生みの親である神は、本当に一人一人を慈しんで愛を注いで誕生させてくださったのだと、神の深い愛を改めて実感する学習となりました。

地上のあらゆる営みが霊的真理に基づくものとなることで、再生者が霊的実りある地上人生を送り、より多くの霊的糧を類魂に持ちかえり、それによって類魂全体の霊的進化の上昇率が上がります。そうした霊的訓練場としての意義ある地上世界を確立できるよう、霊界の道具となって真理普及に貢献したいと思いました。

地上人生の目的に関しては、まさに今「霊的な意志の力」をつけようと努力しているところです。すぐに弱くなってしまう霊的意志。霊的意志を忘れかけたとき、しっかりと霊的スイッチを押しなおすことを心がけています。「こっちじゃない、こっちじゃない」と自分の心を立て直し、霊的上限を引き上げていくことができるように、信仰実践にはげみたいと思います。

 

 

 

●今日は、思想体系Ⅰの再生観を学びました。

再生については、自分が予想していたよりもはるかに複雑で、神の愛が組み込まれていると感じました。

類魂というとても大切な事実があるのは、神の愛であると思いました。それは「決して一人だけで霊的成長していくのではない」ということです。「自分以外の他のために」という「利他愛の実践」がこの類魂にもあり、神の愛の深さ・大きさに、ただただ驚くばかりです。この重要な再生についての知識を、この地上人生で知ることができて本当に有り難く思います。「個人のカルマが類魂全体の足かせとなる」という事実は「今の地上人生で新たにつくらないよう意識をしっかり持つ」ということ、「目の前にどんな課題がやってきても、カルマ解消のために全力で取り組もう」という強い前向きな気持ちになることができます。この素晴らしい神の愛を、まだスピリチュアリズムにこの地上人生で出会えていない他の同胞にぜひ伝えたい‼という気持ちを新たにすることができました。

 

 

 

●本日学んだ再生観はしっかりと一つ一つの言葉をかみしめて聴かないと理解できない内容でした。

死後のそれぞれの界層には、それぞれの成長にふさわしい喜びがあり、どの界層も霊的成長を求めて再生を与えられるシステムには、少しでも高級霊界に近づいて成長してほしいという神の摂理が働いていて、地上人生を生きる意味を考えさせられました。

地上人生で直面する様々な困難は、その状況におかれている時は孤独感を味わいますが、死後、霊的家族に帰った時の事を考えると、独りではない、類魂全体の成長につなげられることだと堂々と困難に立ち向かえる気持ちになります。霊的家族の成長だとしても、カルマの清算だとしても、人類救済の目的であっても、実践を忘れず歩み続けたいと思います。 

 

 

 

●本日は「再生観」の内容で、再生の詳しいメカニズムと再生の目的について学びました。前回に、死後どのように霊的家族が類魂を形成して、その類魂からどのようにまた魂が再生されるのかをしっかり理解していたので、今回の学習内容はスッと頭に入った気がしました。再生の目的である霊的家族全体の霊的成長、カルマの清算、人類救済の使命といった3つの中で、今スピリチュアリズムを学んでいる一人としては、人類救済の使命が最も大事なことだと感じました。まだまだ勉強不足なので、もっと努力が必要だと思いました。

後半に「地上人生の目的」について学びました。その中で、「真理を手にしただけで満足するような人は利己主義”にとどまり、霊的成長を促すことはできません。せっかくの霊的成長のチャンスを自ら捨て去ることになり、死後、たいへんな後悔をするようになります。」という言葉が心に一番刻み込まれました。読書会で講義発表の場があるにもかかわらず、まだ挑戦ができず後悔しています。発表出来るよう練習の時間を作っていきたいと強く思いました。

 

 

 

●本日は再生観の続きを学びました。再生観は非常に難しい内容なので何度も学び、霊的同胞に良くわかりやすく伝えられるよう努力していきたいと思います。私達スピリチュアリストは再生の目的を知り理解しているので、日々の実践と学びを続けて霊的事実をより多くの人に届けるために努力していかなければならないと思います。

地上人生の目的の中で、「有意義な地上人生」と「無駄な人生」の文言で、地上世界は本来の住処である霊界での生活への準備をする所であり、魂のトレーニング場であることを確認し、反対に多くの人はそれを理解していない霊的無知であるためにこの世の富と名声を得ようとして霊的宝を捨てていると思いました。そして、いかに自分達が恵まれているか、責任が重いかを改めて自覚しました。より学びと実践を通して真理を伝えるための努力を意識してまいります。

 

 

 

●今回は再生観のメカニズムを前回よりさらに深く学びました。そして、再生の目的についてもくわしく学びました。

ふと、この世のことはこの世で終わるという祖母の言葉を思い出しました。この世で行ったことは、再生することによって必ずこの世で償い終わらせなければならない、ということを端的に言ったのかもしれないと思いました。でもそれは、スピリチュアリズムを学んだことでそういう捉え方に結びついただけで、普通は、この世は一代限りだという捉え方なのだろうと思います。正しい霊的真理を知らなかったために、まったく霊的成長とは正反対の努力をしてしまったこと、それどころか非常に重いカルマを積み上げてしまい霊界でとても辛いことになることでそのカルマは来世でも償わなくてはならないこと、一人でも多くの人に早く時期が来て自らを救い、そしてこの地上を少しでも良くしていけたらと祈らずにはいられません。そのときにお役に立てるよう霊的真理を実践し、道具としての使用にたえることができるよう日々がんばっていきたいと思います。

 

 

 

●本日は前回に続いて再生の目的と地上人生の目的について学びました。

神の分霊が、類魂の一部(個のインディビジュアリティー)を携えて再生し、貴重な地上人生を持ってまた元の類魂に合流し、自分の魂と共有意識体としての類魂が成長するという仕組みになっていることを復習できました。

一人の構成員のカルマが類魂の進歩の足枷になり、かつ自分の成長にも悪影響が及ぶということで、人間一人一人の地上での振る舞いがいかに大切であるかを再認識できました。

地上人生の意味について正しく説明できるのは、自分達スピリチュアリストしかいません。日頃から真理の実践努力を続け、日常生活では特に何に気を付けるべきかを人に説明できるように学びを続けていこうと思います。

 

 

 

●再生のメカニズムでは、私達スピリチュアリストしか知らない内容で、この再生観や類魂の仕組みや、それに繋がる霊的成長の実践を理解する事で、私達スピリチュアリストの引き出しが増え、いつか対峙していくと思われる他の宗教にとっての強力な武器の一つになると確信しました。それに霊界のグループソウルの複雑仕組みは、私達スピリチュアリストでさえ理解するのに少し時間がかかった内容でした。それを知らない人に伝えて行きたいと思った反面、しっかりと覚えなくてはいけないと思いました。

 

 

 

●これまで再生のところを変に複雑に理解していました。

今回再生とは、本質である分霊が、その再生人生にふさわしい意識を携えて再生すること。そして、その再生人生で効率的に霊的成長を行う。そのために類魂という共同成長の仕組みがある。すべては、霊的成長のために用意された仕組みであると感じました。

人間観も人生観も再生観も、スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ]が霊的成長という目的の基につながっている、関連していると感じ、改めて振り返って日々の実践につなげていきたいと思いました。