2025.5.11(日)

 

スピリチュアリズム思想体系【Ⅰ】…時間軸

               

スピリチュアリズムの思想体系は、『シルバーバーチの霊訓』によって降ろされた膨大な霊的知識を体系化したものです。

『シルバーバーチの霊訓』を3つの中心軸にまとめて、3つの思想体系として整理されています。今回は、これまで学んだ思想体系[Ⅰ]の一つ一つの思想テーマのポイントを確認していきました。

思想体系[Ⅰ]は、時間軸を中心に真理がまとめられています。人間が今後たどっていく道筋を中心に真理を整理したものです。

 

つまり、人間の運命とはどのようなものなのか、というものです。

全体を通して一気に学習することで、時間軸という流れもより理解できるようになりました。

 

 

 

《人間観》

◎人体の構造・人体の仕組み

・人間は、霊体と肉体の2つの身体の重複構造(同一場所)

・2つの身体の5つの構成要素

        霊・霊の心(霊的意識)・霊体…3つの霊的要素      

         肉の心(肉体本能)・肉体…2つの物質的要素

◎霊と魂(霊の心)

・霊が人間の一番の核(中心・本質)

・霊は大霊(神)の分霊――霊的モナド

・魂(霊の心)は霊の表現器官(魂は知・情・意として表現される)

 

◎心・意識とは

・人間は霊の心(利他的思考)と肉の心(利己的思考)の2つの心を1つの心として認識している。

・一般の地上人には霊の心(霊的意識)と肉体本能の区別がつかない。

・地上人が心として自覚しているのは、霊的意識の一部分と肉体本能的意識

 

《死生観》

・人間は、地上で生きている間、霊体と肉体はシルバーコードといわれる半物質の紐で結ばれています。

シルバーコードは無限に伸びる性質を持っているため、毎晩のように霊体は肉体を離れ別のところへいったり霊界を訪れたりしています。これを幽体離脱といいます。

また、死の間際までいって戻ってくるという臨死体験をすることもあります。

こうした睡眠中の体験は誰もが行っていることで、死後霊界に入った時、慌てないためのリハーサルとなっています。

・死は霊体と肉体を結んでいるシルバーコードが切れる瞬間のことです。

死は悲劇・不幸ではなく、重い肉体から解放された喜び・希望・祝福すべき時です。

・死によって肉体は消滅し、霊体だけになって霊界での生活に入っていきます。

・霊体には心がありますので、霊界でも地上と同じように意識活動をします。

  

 《人生観》

・霊界人生がメイン(永遠)

・地上人生は準備の期間、仮の人生、一時的

多くの人は霊的事実を知らないために、死後、地上での準備不足のために苦しんでいます。

地上での準備は、霊的真理を正しく理解して、霊的真理を正しく実践することです。

具体的には、「霊主肉従の努力」・「利他愛の実践」・「苦しみの甘受」、これらの実践項目を積み重ねていくことになります。

 

唯物論者…死ねばすべてが終わる、死後の世界はないと思っている。

宗教…死後の世界は信じているものの、霊的事実を知らないため、死後の世界は地上人生の延長・つけ足しと思っている。

スピリチュアリズム・シルバーバーチ…地上人生は準備期間、霊界人生がメイン。 

 

《死後世界観》

 従来の宗教は霊的無知の中で的外れな死後の世界をつくり上げて、それをもっともらしく説いてきました。

・二分的他界観――もっとも一般的な他界観(キリスト教・イスラム教)

生前の善悪の行為によって死後、天国か地獄へ行く

・多層的他界観――死後の世界は、地上世界を含めた(次元の異なる)複数の階層からなる

(神智学、人智学、新宗教、初期のスピリチュアリズム(マイヤース、コナン・ドイルなど))

 

シルバーバーチの他界観―ー霊界は無数の界層から構成される1つの世界

・霊界の下層に死後最初に入る幽界があり、幽界では地上的意識を拭い去り(霊的浄化)、霊界に行くための準備をする。

・幽界の最下層に暗黒スポットと呼ばれる場所がある。そこには地縛霊・邪悪霊・狂信者が集まって、地獄さながらの状況をつくり出している。(従来の宗教でいわれてきたような、地獄という独立した世界があるわけではない)

・幽界を卒業すると霊的成長度に相応しい霊界へと入って行く。(霊界は厳格な住み分けがなされている)

 

《再生観》

再生には複雑な要素がいくつも重なっていて、従来の宗教や哲学では再生の事実を解き明かすことはできませんでした。

シルバーバーチによって初めて、再生の事実が明らかにされました。

◎シルバーバーチによる再生の事実

死後、肉体は消滅し魂だけが霊界にある大きな魂の中に吸収され、その後、その中の別の部分を持って別の肉体に宿る。

この場合、魂も肉体もまったく別のものになり同一性のものがあるように思えませんが、再生の事実を知るためのキーワードは“類魂”です。

◎類魂(グループソウル)

同じ霊的成長度の者同士で形成される霊的家族によってつくり出される

・集合化した霊的意識・共有意識(大きな魂、大きな霊的心)

・意識の融合・一体化(全体と個の融合)

・大きなインディビジュアリティー

シルバーバーチは類魂をダイヤモンドにたとえ、それに多くの相(facets)があるとした。

この相(facets)が再生するとしました。

・類魂(ダイヤモンド、大きなインディビジュアリティー)

・多くの面(相:facets)を持つ(ダイヤモンドのカット面のような)

・1つ、あるいは複数の面(相)再生(類魂という大きな魂の部分が再生)

=再生者の魂(霊的心)になる――前世の魂(心)とは別物

再生の本体は分霊

同一人物の再生はない

一般に言う心(顕在意識)の再生はない

同一の魂(霊の心・霊的意識)の再生はない

→3つを基準とすると再生は成立しない

“分霊”が前世と来世をつなぐ唯一の再生の本体

再生者(分霊)は、類魂の中の別の部分を(霊の心・霊的意識)持って、別の肉体に宿ることになる。

 

《再生の目的》

霊的家族全体(類魂全体)の霊的成長

・個としての前世のカルマの清算(償い・消滅)

・人類救済の使命

 

 

《シルバーバーチの言葉》

「あなた方は本来が霊的存在であり、それが肉体という器官を通して自己を表現しているのだということです。霊的部分が本来のあなたなのです。霊が上であり身体は下です。霊が主人であり身体は召使なのです。霊が王様であり身体はその従僕なのです。霊はあなた全体の中の神性を帯びた部分を言うのです。」

                                         (シルバーバーチの霊訓①P26)

 

「霊の世界から物質の世界へ来て、再び霊の世界へ戻った時にあなたを待ち受けている仕事と楽しみを享受する資格を身につけるために、さまざまな体験を積むということです。(中略)この地上があなたにとって死後の世界に備える絶好の教訓を与えてくれる場所なのです。その教訓を学ばずに終れば、地上生活は無駄になり、次の段階へ進む資格が得られないことになります。」

                                                 (シルバーバーチの霊訓①P45


✿参加者の感想

 

●今回は、図を用いて思想体系Ⅰの思想テーマの重要ポイントの整理・学習を行いました。

私たちが現在学習しているのは、五感を超えた(物質次元)霊的次元の内容なので、文字だけでは説明が難しい、また理解しにくい。だからこそ、図を活用することがとても有効になるということが今回よくわかりました。図をしっかり正しく活用し、わかりやすく端的に説明し、時期のきた人に理解を促すことができるようにまずは図を覚え、基本的な知識・ポイントを説明できるように準備していきます。それぞれの図のポイントをしっかりと押えて、図が何を示しているのか説明できるように努力していきます。今はまだ用意された文章をそのまま伝えることで精一杯ですが、これからの伝道のため、イエスと大霊団の道具として働くため、霊的真理を自由自在に操れる力を身につけていきたいと思いました。伝道する相手にとって、最も適切な真理を手渡すことができるよう図を基に、そこからビデオやインフォメーションを活用し、肉付けして汎用性が高いものにしていこうと思います。科学者が物質世界の法則を解き明かし、それが世界中に常識として浸透してきたように、これからは私たちスピリチュアリストが、霊的世界、霊的次元の事実・知識を伝え証明し、そしてそれが、人類の常識となり全人類がそのもとで神の願いに沿った歩みをなすことができるよう、霊界の道具として地上サイドの役割をしっかりこなしていきたいと改めて決意しました。

 

 

 

●本日の読書会は思想体系の重要ポイントをおさらいすることで、深く理解していなかった箇所に視点が当たり、より深く学習することができました。

神の分霊として存在している事が以前よりも大きな事のように感じ、自己の意識は本当に不要なものだと思いました。といっても肉体の本能的意識に支配されつつ、地上人生を霊主肉従の意識で歩む難しさも実感しており、ほとんどの人類が死後、まだ生きている感覚を持ち死を自覚できずにいることも悲しい事です。本日の読書会は自分も思想体系の図を描けるようになって説明する事を意識しながら聞きました。これからもしっかり霊的真理を正しく身につけ、地上で生きているこの時からでも成長を欲し肉体を実践する道具として使い、また霊の道具として働いていきたいと思いました。

 

 

 

●本日の思想体系[Ⅰ](時間軸)の再確認、図をしっかり覚えて、説明できるようにする。

思想体系[Ⅰ]の内容は、ほぼほぼ理解できていると思います。しかし、現時点では、見て、読み返して、分かっている、と確認できるレベルなので、小枝の各小見出しを見て内容を頭に浮べ説明できるようにしようと思いました。

本日の学習では、人間観のところで人間の本質である霊でも、自覚しにくい存在の霊をどのように捉えるのが良いだろうかと考えました。我々は肉体と心しか認識できません。心は霊の心と肉の心の2つを認識しています。その心の中に利他的要素や良心があること、これこそが私の中に霊があるということ。確かにある。そして、より良い方向に成長したいという意識も確かにあります。これは、霊的存在である人間だけに備わったもので動物には備わっていないことでも明らかです。

このようにふっと流してしまいがちな自分が霊的存在であることをちゃんと意識しようと思います。

 

 

 

●今日は思想体系[Ⅰ]の時間軸のまとめを図とともに再学習しました。

図でまとめたものを見ると、わかりやすくポイントをしぼって周りの人に説明しやすくなると感じました。

「真理を伝えたい」という気持ちばかりが先走ってしまいますが、基本的な知識を自分の言葉として伝えられるよう読書会後の復習を確実にしていきたいと思いました。今日学んだ1つ1つについても、背後には神の愛があり私たちの霊的成長を願う想いがあるのだと有難く思いました。忙しい毎日を過ごしていると、どうしても「肉主霊従」になってしまいますが、日々の努力で霊主肉従に近づけて、自分の霊的成長はもちろんですが、周りの人々、出会う人々に少しでも霊的真理を伝えられるように、種まきができるように、今回の地上人生を悔いのないようにがんばり抜きたいと思います。

 

 

 

●本日は、スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ]で、人間観、死生観、人生観、死後世界観、再生観の一連の流れを大事なポイントを押さえつつ学んでいきました。どのテーマも一度は読書会で学んだのですが、今回再び学んで、「あ、そうだった」と思い出す感じが多かったので、まだまだ頭に落とし込むことが出来ていないということがわかりました。

時期のきた人に伝えられるよう、まずは自分がしっかり正しく理解することに努めていきたいと思います。

読書会で学んでいる内容は普及会のホームページに載っていると聞き、まだ見つけられていないので、まずは探して何度でも復習していきたいと思います。

 

 

 

●思想体系[Ⅰ]時間軸の全体の復習は、以前に学習してうっすらとなっていたところをしっかり補う事が出来ました。

人間が今後たどっていく道筋を中心に思想テーマのポイントの確認をしながら、一つ一つの基本的な知識を覚える事が出来ました。まだまだシルバーバーチの霊的思想の大樹の大枝の部分に過ぎず、先は長いと感じました。しかし、私たちスピリチュアリストはこの内容を我がものとし、いつでも引き出しから出せるように準備し、霊界の道具として使っていただけるように、イエスの兵士として戦って行けるよう自らをつくり上げて行かなければいけないと思いました。

 

 

 

●今日は、思想体系[Ⅰ]の重要ポイントを改めて学びましたが、霊(分霊)を神からいただいたのは人間のみであり、霊の心を豊かにするためには神の摂理に従い、日々努力しなければ成長がないことを強く同胞に伝えたいと思いました。

人間の身体の構造、死後の霊的事実、宗教の間違った教え信仰による地縛状態、そして、幽界から霊界へと進んでいく流れを改めて学びましたが、神の愛を感じ一人でも多くの方々が早く目覚めることを祈り、望み、励みたいと思いました。

人間がたどる道、運命、基本的な知識を学びましたが「正しく理解」し「正しく実践」を行い、正しく伝えなくてはと心から思いました。いつか時期のきた人に正しく伝えられるよう真理を自分のものにし、神の兵士として地上の同胞に真理を手渡せるよう日々努力してまいります。

 

 

 

●本日は思想体系[Ⅰ]の時間軸を学びました。人間の意識は霊の心と肉の心が混ざり合っており、常に霊的意識を肉体意識の上位にすることを心掛け、その為の日々の霊主肉従の努力が不可欠である、ということを改めて認識しました。

メインである霊界人生に備える為、あの世に行ってから悔いのないよう真理の実践努力を続けていこうと思います。

霊主肉従や利他愛の実践以外にも、真理の学習についても日々復習していこうと思います。いつでもどこでも、誰にでもわかりやすく真理について教えてあげることができるよう、日々研鑽を重ねていこうと思います。

 

 

 

●今回は、霊と魂は別のものであるということを改めて理解しました。

霊が神から授かった分霊であり、中心・本質で個の存在であること。魂が霊の心であり表現器官であることが良くわかりました。また、再生する際には、類魂のファセットの部分を魂として霊とセットになって生まれ変わるということでした。

これまでは霊も魂も言い方が違うだけで一緒という感じで、うまく説明されていなかっと思います。この霊と魂の正しい知識によって再生の仕組みが、これまでよりよく理解できるようになったのではないかと感じています。

霊(神の分霊)があるからこそ、類魂に溶け込んだとしても、個である自分というものを持っていられるのだということがわかりました。しっかり復習して、正しくわかりやすく伝えることができるようにしたいと思います。